FXのトレード手法で、もっとも短期的な売買を行うのが「スキャルピング」です。

数秒単位で売買トレード頻繁に繰り返し、基本的に日をまたいでポジションを持ちません。
なので、寝ている間に急な相場変動で損失が拡大してしまった、などの不安要素が少ないメリットがあります。

超短時間で利益を狙うスキャルピング手法は、スピードと戦略性が求められますが、短期で資産運用ができるため、多くのトレーダーに注目されています。

スキャル、デイトレ、スイング、ロングというトレード手法の中では、スキャルピングを行っているトレーダーが56%にも上るという金融庁の調査結果もあります。

「スキャル、デイトレ、スイング、ロングという投資家の分類の割合ですけれども、スキャル、1時間未満の短いトレードをしている人が56%、デイトレが30%、スイングが9%、ロングが5%というような割合になっております。」
引用:金融庁「店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会(第3回)議事録」

人気のあるスキャルピングですが「どのように始めればいいのか」「どの口座を選べば有利に取引できるのか」など、初心者にとっては疑問も多いはずです。

本記事では、スキャルピングの基本的な特徴やメリット、初心者でも実践しやすい手法を分かりやすく解説し、スキャルピング可能なF Xおすすめ口座も合わせて紹介しています。

FXにおけるスキャルピング手法とは?

まずは、スキャルピング手法とはどのようなものなのかについてその特徴について見ていきましょう。

スキャルピング手法の特徴

スキャルピングは、非常に短い時間で取引を完結させるFXの取引手法です。

1回の取引で小さな利益を積み重ねることを目的としており、数秒から数分の間に複数の取引を行う点が特徴です。

高い集中力や迅速な判断が求められる一方で、短期間で成果が出やすいことから、特にデイトレーダーや経験豊富な投資家に選ばれています。

しかし、その特性ゆえに初心者にはやや難しい側面もあります。スキャルピング手法の特徴について詳しく解説します。

スキャルピング手法には以下の4つの特徴があります。

スキャルピング手法の特徴
1.短い時間で取引が完結する
2.メンタル面が安定しやすい
3.利益と損失が小さい
4.初心者では難しい

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

1.短い時間で取引が完結する

スキャルピングの最大の特徴は、1回の取引が非常に短時間で完結する点です。取引は数秒から数分以内で行われ、ポジションを長時間保有することはありません。このため、市場の急激な変動リスクを回避しやすく、1日の間に多くの取引機会を得ることができます。

例えば、重要な経済指標の発表直後や市場の活発な時間帯において、短期間で利益を確定させることが可能です。ただし、この手法には迅速な判断力とタイミングの良いエントリー・エグジットが求められます。

2.メンタル面が安定しやすい

スキャルピングは、短時間でポジションを解消するため、含み損を長時間抱えるストレスが少なくなります。

一般的なデイトレードやスイングトレードと比較して、1回の取引が短時間で終わるため、心理的な負担が軽減される傾向にあります。

さらに、スキャルピングでは損益が小さいため、大きな損失を恐れる必要が少ないという安心感もあります。メンタル面が安定しやすいことは、スキャルピングの大きな利点の一つです。

3.利益と損失が小さい

スキャルピングでは、1回の取引で狙う利益は非常に小さいものです。
一般的には、1回の取引で数pips(為替レートの最小単位)の利益を目標とします。

同時に、損失も小さく抑えることが可能であるため、大きなリスクを取ることなく取引を進めることができます。

しかし、この特性がデメリットとなる場合もあります。少額の利益を積み重ねるには、頻繁な取引が必要であり、そのたびにスプレッドや取引手数料がかかります。その結果、総合的な収益性に影響を及ぼす可能性があります。

4.初心者では難しい

スキャルピングは短時間での迅速な判断が求められるため、初心者には難易度が高い手法とされています。
経験不足の状態でスキャルピングに挑戦すると、適切なエントリーポイントや損切りポイントを見極めることが難しく、損失を招くリスクが高まります。

さらに、スキャルピングでは高い集中力と反射神経が必要であり、これらが欠けると適切なタイミングで取引を終了できない場合があります。
初心者がスキャルピングを行う場合は、まずはデモトレードで練習を重ねるか、少額取引で経験を積むことが推奨されます。

スキャルピングはその短期間の特性ゆえに魅力的な手法ですが、高度なスキルや経験が必要です。初心者が取り組む際には、リスクを十分に理解し、小さなステップから始めることが重要です。

スキャルピングとデイトレードの違い

FXの短期トレードというと、「デイトレード」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

スキャルピングとデイトレードは両方とも短期トレードに分類されますが、トレードの間隔が異なります。

  • スキャルピング:1日で数十回~数百回の取引を重ねる手法
  • デイトレード:数分から半日くらいにかけてポジションを保有する

スキャルピングは取引を重ねることで、薄利を何度も得る取引方法です。

つまり、長い時間PCやスマホに向かっていられる人でないと成立しません。

普通の会社員は平日の昼間~夜は仕事で外出していますから、スキャルピングにチャレンジする難易度は高くなってしまいます。

一方のデイトレードは「朝のうちにポジションを保有して夜に帰宅したら決済する」という方法も取れます。

仕事との両立が比較的簡単なことから、デイトレードのほうが初心者向けとも言われています。

スキャルピングを使った主なトレードテクニック

スキャルピングは数分程度の短い時間で何度も取引を繰り返しますが、ただ闇雲に売買を繰り返すわけではありません。

利益を得ているトレーダーはさまざまな手法を駆使してチャートの値上がり・値下がりを予想して、トレードの勝率を上げています。

ここでは、スキャルピングで主に使われるトレード手法についていくつか紹介します。

  • トレンドラインを使う
  • 移動平均線を使う
  • ボリンジャーバンドを使う
  • MACDを使う
  • ペナントのブレイクを狙う

トレンドラインを使う

トレンドラインは、相場の安値同士・高値同士を結んだ線のことです。
銘柄が上昇傾向にあるか下降傾向にあるかを分析するための、もっとも基本的な指標の1つとされています。

安値同士を結んだ線を「サポートライン」、高値同士を結んだ線を「レジスタンスライン」と呼ぶこともあります。

たとえばチャートがサポートラインを割らない間は、上昇トレンドが継続するという目安になり、逆にラインを突破したときはトレンドが反対方向に下落する可能性が高まります。

移動平均線を使う

移動平均線は、一定期間の終値の平均値の変化を線にしたものです。
上方向に伸びていれば上昇トレンド、下方向なら下降トレンドを表します。

また移動平均線の角度が急であるほどトレンドが強力で、長く続くであろうと判断できます。

平均を算出する期間によって1分足、5分足、日足、月足などと名称が変わりますが、スキャルピングの場合は短期間での売買になるため、1分足や5分足をみることが基本になります。

さらに、2つの移動平均線を用いることで、売買タイミングを予想することができます。

短期線が長期線を下から抜けた状態が「ゴールデンクロス」で、上昇トレンド入りを表します。

反対に短期線が長期線を上から抜ければ「デッドクロス」で、下降トレンドに入ったと判断できます。

ボリンジャーバンドを使う

ボリンジャーバンドは+3σ、+2σ、+1σ、移動平均線、−1σ、−2σ、−3σという7つのバンドで構成された指標です。

今後の価格変動範囲を予測するために利用されます。

統計的に以下の確率で相場が収まることを利用して、価格の変動範囲を予想できます。

  • +1σ〜−1σのライン内に収束する確率:約68.3%
  • +2σ〜−2σのライン内に収束する確率:約95.5%
  • +3σ〜−3σのライン内に収束する確率:約99.7%

ボリンジャーバンドが狭い状態から大きく広がることを「エクスパンション」と呼び、強いトレンドが継続していくことが予想できます。

MACDを使う

MACD(マックディー)は移動平均線と似た性質を持つ指標です。
MACD線とシグナル線の2本の傾きや位置関係で価格変動のサインを読みます。

MACD線がシグナル線を下から上に抜けるゴールデンクロスは、上昇のサインです。

0ラインから離れたものほど上昇力が大きく、より強力に価格が上昇することを表します。

移動平均線よりも早く価格変動のサインが出ると言われており、より早くサインを掴みたい方は移動平均線とMACDを併用することをおすすめします。

ペナントのブレイクを狙う

ペナントとは、サポートラインとレジスタンスラインが交わって三角形の旗のように見える部分のことです。

チャートがペナントの先に進んだ場合、上方向か下方向のどちらかに向かって勢いよく動くのが一般的です。

その動きに沿って順張りすることで、利益を出せる可能性が高まります。

スキャルピングでの勝ち方

どうすればスキャルピングで勝つことができるのかその方法について以下にまとめました。

スキャルピングで勝つためにすること

1.ボラティリティが大きい通貨や時間帯を選ぶ
2.トレンドを見極めて取引する
3.機械的なトレードをする
4.スプレッドが狭い会社で取引する
5.通信環境を整える
6.一度に大きな利益を狙おうとしない
7.利益確定と損失確定の判断を早くする
8.長期足のトレンドを分析する
9.デモトレードで練習する
10.複数のサインが一致するタイミングを待つ

1.ボラティリティが大きい通貨や時間帯を選ぶ

通貨ペアの中にはボラティリティ(価格変動)が大きい通貨もあれば、小さい通貨もあります。
また、同じ通貨ペアでも時間帯によって価格変動のしやすさは異なります。

ボラティリティが大きい通貨というのは、ドル円やユーロ円などいわゆるメジャーな通貨が該当します。

また、時間帯は日本時間でいう「16~21時」「21~翌5時」などがボラティリティが大きい時間帯なのでサラリーマンの方は仕事が終わってから寝るまでの時間がおすすめです。

2.トレンドを見極めて取引する

当たり前のことですが、「勘」や「イメージ」で取引することは絶対に避けないといけません。

以下のような分析指標を使って、チャートのトレンドを見極めたうえでエントリーするポイントを決めましょう。

  • トレンドライン
  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • MACD など

3.機械的なトレードをする

何度も取引を重ねるスキャルピングでは、感情的になってしまうと利益を得るのが難しくなります。

仮に負け続けてしまっても、分析結果をもとに淡々と取引することが求められます。

「エントリーするタイミングは〇〇と××の条件が重なったとき」「損切りは-5pipsで利益は+10pipsまで」というようなルールを決めてそれを淡々と繰り返すようにしましょう。

4.スプレッドが狭い会社で取引する

通貨ペアごとにスプレッドは異なりますが、同じ通貨ペアでもFX会社によってスプレッドは全く異なります。

たとえば米ドル/円ではほとんどのFX会社で0.2銭のスプレッドが設定されていますが、なかには0.3銭以上のスプレッドが設定されている場合もあります。

またSBI FXトレードは1,000通貨まで0.09銭と、さらに格安で取引が可能です。

スプレッドが狭いほど手元に残る利益が大きくなるので、1回あたりの利益が小さいスキャルピングでは特にスプレッドが重要です。

5.通信環境を整える

スキャルピングは瞬時の売買判断が求められるので、通信環境も良好であることが求められます。

ひんぱんにツールやアプリの動きが止まるようでは、正確な取引ができません。

スキャルピング取引をするなら、通信環境が遅くないかを事前に確認しておきましょう。

6.一度に大きな利益を狙おうとしない

できるだけ大きな利益を得ようとするのは人間の心理ですが、あまりに大きな利益にこだわると失敗のもとです。

すでに充分な含み益になっているのに、「もっと含み益が増えてから決済しよう」と考えてしまったばかりに、一瞬で含み損になってしまう、というケースも考えられます。

利益確定のルールを決めて、それに素直に従って取引することが重要です。

7.利益確定と損失確定の判断を早くする

スキャルピングは瞬時の売買判断が利益のカギを握っています。

利益を確定する場面でも損切りする場面でも、迷わずに決済することができれば勝率はグッと上がると言われています。

瞬時の売買が難しいなら、「指値注文」「逆指値注文」を入れておき、一定の価格になったら自動的に決済するように下準備をしておくことも有効です。

8.長期足のトレンドを分析する

スキャルピングでチャート分析をする際、1分足や5分足などの短い時間足を利用するのが一般的です。

ただ、だからといって1分足と5分足しかチェックしないというのは避けましょう。

FX相場は週足・月足などの長期のトレンド方向に沿って動く性質があります。

長期足を分析して大まかなトレンドを把握したあとに短期足の分析に入ることで、精度の高い分析につながります。

9.デモトレードで練習する

デモトレードを利用できるFX会社であれば、本番の前に練習をしておくことも大切です。

スキャルピングで勝てない要因として「感情的になってルールを守った取引ができない」というものがあります。

デモトレードで何度も成功と失敗を繰り返すうち、自然と感情を排除した取引ができるようになります。

デモトレードで安定した取引ができるようになってから本番に臨む方が、余計な損失を防ぐことにもつながります。

10.複数のサインが一致するタイミングを待つ

スキャルピングでチャート分析を行える指標として「トレンドライン」「移動平均線」「ボリンジャーバンド」などを解説しました。

実際にエントリーポイントを探る際は、複数の指標でシグナルが出るタイミングを待ってから始めることをおすすめします。

複数のシグナルが一致するタイミングであれば、サイン通りに動く可能性が高まります。

スキャルピング手法のメリットとデメリット

ここでは、スキャルピングのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

スキャルピング手法のメリット

スキャルピングをするメリットは以下の6つです。

1.オーバーナイトのリスクがない
2.資金効率がいい
3.取引経験を積める
4.短時間で利益が出る
5.為替変動に巻き込まれにくい
6.取引が当日に完結するのでメンタル面が安定しやすい

1.オーバーナイトのリスクがない

スキャルピングはデイトレードと同じく、日をまたいでポジションは保有しません。

寝ている間に相場が急落し、大きな含み損を抱えるようなリスクがありません。

スイングトレードのように日をまたぐ取引では、寝ているあいだに想定外の損失になるリスクがあります。

その日のうちに取引を完結させるスキャルピングなら寝ている間の損失を気にする必要はなく、ぐっすりと眠れることでしょう。

2.資金効率がいい

スキャルピングは数分単位で取引を繰り返すので、(取引が成功するなら)資金効率の良い手法です。

同じ元手でもスイングトレードやデイトレードよりも取引回数が多いことで利益を上げやすく、効率的に口座の残高を増やすことができます。

3.取引経験を積める

スキャルピングは1日のあいだに何度も取引を行うので、ポジションを持ったまま長く放置する手法と比較すれば取引経験が積みやすいのがメリットです。

ただし、勘や願望でトレードしても上達は見込めません。

チャート分析を駆使して、集中して1回1回の取引に臨むことが大切です。

4.短時間で利益が出る

特徴でも解説しましたが、スキャルピングは1回の取引時間が短いため、上手くトレードすれば短時間でそれなりの利益を出すことが可能です。

また、仕事の合間や隙間時間を利用して何度もトレードできるので、資金回転率も高く忙しい人にもメリットがあります。

5.為替変動に巻き込まれにくい

スキャルピングは1回の取引時間が長くても数分で完結するため、為替変動に巻き込まれにくいメリットがあります。

そのため、ロスカットにあう危険性がないため、しっかりとした損切ルールさえ設定しまえば、損失も一定水準に保ちやすいです。

ロスカットとは、為替変動などにより大きな損失が出た場合、FX会社があらかじめ規定している証拠金維持率以下になった場合に顧客の資産を守るために強制的に決済する仕組みのことです。

6.取引が当日に完結するのでメンタル面が安定しやすい

「今保持しているポジション状況が気になって眠れない」というトレーダー特有の悩みをなくしてくれるのもスキャルピングのメリットです。

特に為替市場が動く時間帯はロンドン市場やニューヨーク市場が開いているときであり、日本では夜から深夜にかけての時間帯です。

そのため、デイトレードなどの場合ポジションを次の日に持ち越すことが多く含み損が出ている状態だと値動きが気になってしまい寝れなくなってしまうこともよくあります。

しかし、スキャルピングであれば短時間で取引が完結するので寝る前にポジション整理をすることができ、ポジション状況を気にする必要がないため、メンタル面においても安定しやすいメリットがあります。

スキャルピング手法のデメリット

次はスキャルピングのデメリットについて見ていきましょう。

デメリットは以下の3つです。

1.スプレッドが利益に大きく影響しやすい
2.約定力に左右されやすい
3.通信環境に左右されやすい
4.精神的に消耗しやすい

スプレッドが利益に大きく影響しやすい

スプレッドとは、「買値」と「売値」の差であり実質的なFXの手数料といわれるもので、FX会社の公式サイトで「スプレッド0.3銭」と表記されているものです。

スプレッドは1回の取引に対して発生するものなので、短い取引を繰り返して稼いでいく手法なのでスプレッドが積み重なる傾向があります。

仮にスプレッドが広い会社で取引を繰り返すとスプレッドが積み重なって実質的な利益が少なるのでスプレッドが狭い会社を選ぶことをおすすめします。

約定力に左右されやすい

スキャルピングは一瞬の値動きが利益に大きく影響する手法ですので、FX会社の約定力に左右されやすいというデメリットがあります。

約定力とは、「トレーダーが注文した価格で注文を成立させる力」のことであり、注文が思い通り通らずに約定した価格がずれることを「スリッページ」といいます。

このスリッページが多い会社は約定力が低いといえますので、小さな利益を積み重ねていくスキャルピングには不向きです。

口座開設する際は、必ず約定力の高い会社を選ぶようにしましょう。

通信環境に左右されやすい

選ぶFX会社に関係することではありませんが、スキャルピングは短時間取引のため、通信環境が悪いと約定に影響が出て思わぬ損失が出てしまう可能性があります。

スキャルピングをするのであれば通信環境を整えておきましょう。

精神的に消耗しやすい

やってみると分かりますが、スキャルピングは地味な取引です。

パソコンに張り付いて延々とチャート分析→売買を繰り返すので、集中力が持続しない人には難しいかもしれません。

また、取引回数が多いということは利益を出せる可能性が高まる一方、損失を何度も出すリスクもあるということです。

1回1回の取引を適当にしてしまうと成長は見込めず、損失ばかり広がってしまうでしょう。

また、感情に左右されない取引も重要です。何度も損失を出すうちに感情的になると余計に含み損が増えることになりかねないので、どんな場面でも淡々と取引する強靭な精神力も求められます。

集中力と精神力の両方が求められるスタイルなので、根を詰めすぎないように適度な休憩も必要です。

スキャルピング手法と他の手法との比較

手法名1回の取引時間回数平均利幅為替変動リスク
スキャルピング数秒~数分数十~数百回(1日あたり)1~10pips
デイトレード数分~数時間数回(1日あたり)10~100pips
スイングトレード数日~数週間数週間に1回500~1500pipsやや大
ポジショントレード数週間~数か月以上数か月に1回1000pips~

※上記の表は一般的な目安であり、実質的な数値とは異なる場合があります。

FX手法を選ぶ際に注目すべきポイントは、取引時間が短くなればなるほど取引回数が増え、利幅が小さくなり、為替変動リスクも小さくなるということです。

スキャルピングに向いている人・向いていない人

ここでは、スキャルピングに向いている人・向いていない人の特徴をそれぞれみていきましょう。

スキャルピングに向いている人

スキャルピングに向いている人は、以下の4項目に当てはまる人です。

1.毎日取引できる人
2.隙間時間に利益を出したい人
3.投資経験が豊富な人
4.機械的なトレードを繰り返すことが出来る人

1.毎日取引できる人

スキャルピングは短時間で何度も取引を繰り返すので、たまにトレードするくらいでは、充分な利益を得ることはできません。

たとえ短時間でも、取引できる日は毎日トレードする人に向いている方法といえます。

2.隙間時間に利益を出したい人

スキャルピングは1回の利益が小さいので、まとまった時間で何度も取引するのが理想です。

ただ、1日かけてじっくりトレードできない人もいるでしょう。そのような人でも「1日1時間」などとトレード時間を決めておくことで、短時間だけ取引に参加することも可能です。

FXはニューヨークの開場時間である深夜に盛り上がるため、寝る前に1時間だけ集中してトレードするといった方法もあります。

3.投資経験が豊富な人

スキャルピングは数分程度で取引を繰り返すので、瞬時にチャートの動向を分析する必要があります。

より正確な分析をするためには、トレードの経験を積むほかありません。

スキャルピングは初心者でもチャレンジできる手法ですが、短時間で分析ができる経験者のほうが向いているといえるでしょう。

スキャルピングでトレードしてみたい方は、まずデイトレードやスイングトレードなど取引間隔の長い手法から試してみることをおすすめします。

4.機械的なトレードを繰り返すことができる人

短時間でトレードを繰り返すスキャルピングは、精神的に辛いと感じるときがあります。

何度も負けてしまうと感情的になり、負けを取り戻そうと無茶な取引をすることも考えられます。

無茶なトレードで大きく利益を得ることもできるでしょうが、運が良かっただけです。
しっかりと分析をしたうえで、感情に流されず機械的な取引ができることが重要です。

スキャルピングに向いていない人

スキャルピングに向いていない人は、以下の4項目に当てはまる人です。

1.少ない取引で大きな利益を出したい人
2.機械的なトレードが苦手な人
3.FXをする時間をあまり確保できない人
4.投資経験が浅い人

「スキャルピングに向いている人」で紹介した反対の特徴を持つ人が、向いていないと考えられます。

スキャルピングに向いていない人の特徴に当てはまる場合、「デイトレード」「スイングトレード」「ポジショントレード」など別の手法にチャレンジしてみることをおすすめします。

別の手法で経験を積んだうえで、あらためてスキャルピングにチャレンジするのは大いにアリでしょう。

スキャルピングが禁止されやすい理由とペナルティは?

短期間で稼ぐことが出来るスキャルピングですが、FX会社によっては禁止されているなどということをよく耳にします。

しかし、実際は禁止されているわけではなく、短時間での注文を繰り返し行う行為を禁止しているのであってスキャルピングを禁止しているとはどのFX会社にも明記されていません。

そこでここでは、短時間での注文を繰り返し行う行為をなぜ禁止しているのかについてその理由と禁止行為をしたことによるペナルティについて解説します。

短時間での注文を繰り返し行う行為を禁止する理由

カバー取引が間に合わない

まずは、カバー取引について解説します。

カバー取引とは、トレーダーの注文を受けてそれをFX会社が対応取引することをいいます。

例えば、トレーダーが米ドルをFX会社から購入したとします。

すると、FX会社は米ドルを売って市場から米ドルを購入するという流れなのですが、トレーダーが短時間で注文を繰り返すと、短時間にたくさんの注文がFX会社に入るためその対応が間に合わず、FX会社が損をするリスクが高くなるため、短時間での注文を繰り返し行う行為が禁止されているわけです。

サーバーへの負担が大きくなりやすい

もうひとつこれは当たり前のことですが、スキャルピングのような超短期取引が増えると注文の数が莫大に増えるため、FX会社のサーバーに大きな負担がかかり取引に影響が出てしまいます。

そうした取引への安全性が確保できなくなることも懸念されるため、禁止しているのではないかといわれています。

短時間での注文を繰り返し行う行為で口座凍結!?

スキャルピングが、「短時間で注文を繰り返し行う行為」に該当する場合は禁止行為をしたことになり、最悪のケースでは口座凍結される恐れがあります。

口座凍結とは、取引が出来なくなることであり、凍結期間や凍結解除条件はFX会社によって違うため確認する必要があります。

絶対に口座凍結になりたくない場合や、スキャルピングが禁止行為になるかどうか不安なひとは口座を複数に分けておき口座凍結されても大丈夫な対策をしておきましょう。

スキャルピングで負けてしまう理由

スキャルピングで負けてしまう理由としては以下の4つの理由が挙げられます。

1.ボラティリティが小さい通貨や時間帯を選んでいる
2.機械的なトレードが出来ていない
3.1度の取引で大きな利益を取ろうとしている
4.通信環境が良くない
5.ツールの操作性が悪い
6.取引結果を振り返らない
7.欲張りすぎてしまう
8.スプレッドが広い通貨ペアで取引してしまう

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ボラティリティが小さい通貨や時間帯を選んでいる

ボラティリティが小さい場面で取引してしまうと値動きが小さいだけでなく動きも安定しないため、予測しづらく負ける確率が上がってしまいます。

そのため、ボラティリティが小さい場面や日本時間の午後など取引量自体が少ない時間帯は取引しないことをおすすめします。

機械的なトレードが出来ていない

スキャルピングに限らず投資はいかにルール通り機械的にトレードできるかが勝負の分かれ目になりますが、スキャルピングは特にルール通り機械的にトレードできなければ勝つことができません。

「もう1pips上がったら」、「もう少し待ったら含み損が0になるのでは」などの感情が入った時点で正しい判断が出来ず結果負けてしまうことが多いのでルールに従ってトレードできるように訓練する必要があります。

1度の取引で大きな利益を取ろうとしている

スキャルピングは、1度の取引で狙う利益は、多くても10pips程度といわれています。

それ以上の利益を狙うことはスキャルピングには不向きですので、1度に50pipsとかを狙うのではなく、10pipsを5回という考え方でトレードするようにしましょう。

通信環境が良くない

スキャルピングは通信環境に左右されやすいため、電波が悪いところやインターネット速度が安定しない環境でトレードすれば思い通りに注文を出すことができなくなります。

スキャルピングをする際は、通信環境を整えるようにしてください。

ツールの操作性が悪い

ツールの操作性が悪い場合、スキャルピングには致命的です。

ツール事態の性能に問題なくても、自分自身がアプリに馴染めずに操作が遅れると同じように不利になります。

一瞬の操作の遅れが損益を分けることもあります。経験が不足している場合は、デモトレードで何度も練習してから取引に臨みましょう。

ツールの使い勝手が悪いと感じる場合は、別のツール・アプリを試してみることも検討しましょう。

取引結果を振り返らない

スキャルピングだけに限った話ではありませんが、上達したいなら取引結果の検証は絶対に必要です。

特に失敗したケースでは、なぜ負けたのかを冷静に分析しないと、何度も同じことを繰り返す可能性があります。

買った取引も負けた取引も内容をメモに残しておき、次回のエントリーポイントを探す際の参考にしましょう。

欲張りすぎてしまう

スキャルピングの場合、1分足を使うと他の分足よりも利益が増えるように感じてしまいがちです。

そこで「もっと我慢して利益を稼ぎたい!」と思っているうちに暴落して大きな含み損に至ることも考えられます。

また含み損を出したあとも、根拠なく「この後は上がるはず」「損を確定させたくない」という願望によって損切りが遅れ、さらに損失を拡大させることも考えられます。

利益確定や損切りのマイルールを決めておき、そのルールの範囲内で売買することが重要です。

スプレッドが広い通貨ペアで取引してしまう

初心者の方によくありがちなミスが、スプレッドが広い通貨ペアで取引してしまうことです。

マイナー通貨ほど儲かりそうなイメージがありますが、スプレッドが広い分だけ短期トレードには不向きです。
特にスキャルピングは何度も取引を繰り返すことになるので、利益に占めるスプレッドの比率は高くなります。

スプレッドが広いと、ただでさえ1回の利益が少ないのに、さらに利益が圧迫されてしまいます。

スキャルピングでは、できるだけスプレッドの狭い有名な通貨ペアで取引するのが基本です。

スキャルピングが禁止されているFX会社

数分単位で取引するスキャルピングですが、FX会社によっては禁止や制限の対象になっていることがあります。

何度も取引を重ねることでサーバに負担がかかるというのが主な理由です。

たとえば「インヴァスト証券」では、スキャルピングは推奨されていません。

契約約款に禁止事項として記載されています。

高頻度な回転売買等の取引を行い、当社が行うカバー取引に影響を与える行為
引用元:インヴァスト証券|店頭外国為替証拠金取引 契約約款

自身が口座開設しているFX会社が規約でスキャルピングを禁止していないかは、事前に確認しましょう。

明確に「スキャルピング」という単語は出ていませんが、インヴァスト証券のように「高頻度な回転売買」といった単語で禁止されている場合があります。

スキャルピングにおすすめのFX会社5選

ここでは、スキャルピングをするのにおすすめのFX会社を5社紹介します。

GMOクリック証券「FXネオ」業界最小水準のスプレッド 米ドル/円 0.2銭

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・取引手数料無料など取引コストが安い
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投資初心者向けの学習コンテンツも豊富に用意されており、FX取引の基礎知識から実践的な取引手法まで段階的に学べる環境が整っています。デモ取引機能も備わっており、実際の資金を使わずに取引の練習ができます。

安全性の面では、日本の金融庁から承認を受けた金融商品取引業者として、顧客の資産を分別管理し、投資家保護の徹底を図っています。また、取引システムの安定性も強化され、毎秒数千回の高頻度取引にも対応可能な環境を提供しています。

FXネオでは、個人のお客様の取引上限レバレッジは最大25倍まで設定可能で、自身の投資スタイルに合わせて取引単位を調整できます。また、ストップ注文やリミット注文、OCO注文など多様な注文方法に対応しており、損失管理や利益確定の自動売買も設定できるため、リスク管理も効率的に行えます。

口座手数料無料
入金手数料「即時入金手数料」のみ無料
出金手数料無料
取引手数料無料
通貨ペア20通貨ペア
ロスカット手数料 1取引単位(10,000通貨)あたり500円(税込)、0.1取引単位(1,000通貨)あたり50円(税込)
スプレッド (原則固定)0.2銭原則固定(ドル円) 0.5銭(ユーロ円) 0.9銭原則固定(ポンド円)

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取引の特徴として、最低1,000通貨から取引を開始できる点が挙げられます。少額からの投資が可能なため、投資初心者でも気軽に取引を始められます。また、デモ取引機能も完備しており、実際の資金を使わずに取引の練習ができます。

資金管理面では、顧客の証拠金は信託銀行で分別管理され、投資家保護の体制を整えています。取引システムは24時間安定して稼働し、スマートフォンからもリアルタイムで相場状況を確認できます。

現在実施中の新規口座開設キャンペーンでは、最大100万円のキャッシュバックを提供しています。キャンペーン期間中に口座を開設し、指定された取引条件を満たすことで、取引量に応じた現金還元を受けられます。

さらに、取引画面には豊富なチャート分析ツールを搭載し、各種テクニカル指標も利用可能です。注文方法も充実しており、損切りや利益確定の自動売買設定など、リスク管理に必要な機能を備えています。取引手数料は無料で、レバレッジは最大25倍まで設定できるため、投資家の取引スタイルに合わせた運用が可能です。

口座手数料無料
入金手数料「ダイレクト入金手数料」のみ無料
出金手数料無料
取引手数料無料
通貨ペア34通貨ペア
ロスカット手数料無料
スプレッド0.2銭(ドル円) 0.4銭(ユーロ円) 0.8銭(ポンド円)

SBI FXトレード「FX」1通貨単位からトレード可能

・1通貨から取引可能
・スプレッドがとにかく狭い
・34通貨ペアに対応

SBI FXトレードの外国為替取引サービスは、1通貨単位から取引可能な少額投資に対応しています。米ドル/円の売値と買値の価格差は、1~1,000通貨の取引範囲で0.09銭という極めて狭いスプレッドを実現しました。

レバレッジ設定は、2倍・5倍・10倍・15倍・25倍の5種類から選択できます。投資経験や運用方針に応じて、適切な取引倍率を設定できるため、リスク管理を細かく調整できます。

取引システムは24時間安定して稼働し、スマートフォンからもリアルタイムで相場状況を確認できます。取引画面には多彩なチャート分析ツールを搭載し、各種テクニカル指標も利用可能です。

資金管理面では、顧客の証拠金は信託銀行で分別管理され、投資家保護の体制を整えています。また、取引手数料は無料で、数秒から数分の短時間で売買を繰り返すスキャルピング取引も可能です。

注文機能も充実しており、ストップ注文やリミット注文、OCO注文など様々な注文方法に対応しています。損失管理や利益確定の自動売買も設定できるため、効率的な取引戦略を立てられます。

口座手数料無料
入金手数料「クイック入金手数料」のみ無料
出金手数料無料
取引手数料無料
通貨ペア34通貨ペア
ロスカット手数料無料
スプレッド0.09銭(ドル円) 0.30銭(ユーロ円) 0.69銭(ポンド円) ※1~1,000通貨

ヒロセ通商「LION FX」スキャルピング公認でキャンペーンが豊富

・取り扱い通貨ペアが圧倒的に多い
・独自性が高い情報コンテンツ
・スプレッドが業界最狭水準

ヒロセ通商が提供するLION FXは、数秒から数分の短時間売買であるスキャルピング取引を公認しており、米ドル/円の売買価格差も国内最小水準のスプレッドを維持しています。

取引環境の特徴として、50通貨ペアという国内最大級の取扱通貨を用意しています。主要通貨はもちろん、新興国通貨まで幅広い投資機会を提供しており、市場状況に応じて柔軟な通貨ペアの選択が可能です。

独自のキャンペーンも充実しており、毎月恒例の人気企画「本物のヒロセ」では全国各地の名産品をプレゼントしています。さらに、取引量に応じた現金キャッシュバックや、タイムセール形式でスプレッドを更に縮小するキャンペーンなど、投資家に有利な取引機会を提供しています。

取引システムは24時間安定して稼働し、スマートフォンからもリアルタイムで相場状況を確認できます。取引画面には豊富なチャート分析ツールを搭載し、各種テクニカル指標も利用可能です。

資金管理面では、顧客の証拠金は信託銀行で分別管理され、投資家保護の体制を整えています。また、取引手数料は無料で、レバレッジは最大25倍まで設定可能です。注文機能も充実しており、損失管理や利益確定の自動売買設定など、効率的な取引に必要な機能を備えています。

口座手数料無料
入金手数料「クイック入金手数料」のみ無料
出金手数料無料
取引手数料無料
通貨ペア50通貨ペア
ロスカット手数料無料
スプレッド0.2銭(ドル円) 0.4~0.7銭(ユーロ円) 1.0銭(ポンド円)

外為どっとコム「外貨ネクストネオ」最小取引単位は1Lot=1,000通貨

・各種手数料が無料
・スプレッドが業界最狭水準
・初心者でも使いやすい取引ツール

外為どっとコムが提供する「外貨ネクストネオ」は、口座関連の各種手数料を完全無料化しています。口座開設から維持費用、入出金手数料、取引手数料、ロスカット手数料まで、取引にかかる費用を徹底的に削減しました。

最小取引単位は1,000通貨からスタートでき、投資初心者でも少額から取引を始められます。米ドル/円の売買価格差も国内最小水準のスプレッドを提供しており、短時間で売買を繰り返すスキャルピング取引に適した環境を整えています。

取引システムは24時間安定して稼働し、スマートフォンからもリアルタイムで相場状況を確認できます。取引画面には多彩なチャート分析ツールを搭載し、各種テクニカル指標も利用可能です。

資金管理面では、顧客の証拠金は信託銀行で分別管理され、投資家保護の体制を整えています。デモ取引機能も完備しており、実際の資金を使わずに取引の練習ができます。

注文機能も充実しており、ストップ注文やリミット注文、OCO注文など様々な注文方法に対応しています。損失管理や利益確定の自動売買も設定できるため、効率的な取引戦略を立てられます。レバレッジは最大25倍まで設定可能で、投資家の取引スタイルに合わせた運用ができます。

口座手数料無料
入金手数料「クイック入金手数料」のみ無料
出金手数料無料
取引手数料無料
通貨ペア30通貨ペア
ロスカット手数料無料
スプレッド0.2銭(ドル円) 0.5銭(ユーロ円) 1.0銭(ポンド円)

FXスキャルピングの勉強におすすめの本は?

スキャルピングで利益を得るなら、さまざまな分析手法に対する理解が欠かせません。
投資手法を頭に叩きこみ、数分単位の取引で瞬時に判断を下すことが求められます。

とはいえ、最初からできる人は誰もいません。最初は、FXの本を読んで勉強することから始めましょう。

ここではスキャルピングの学習におすすめの本を3つご紹介します。

世界一わかりやすい!FXチャート実践帳 スキャルピング編

世界一わかりやすい!FXチャート実践帳 スキャルピング編は、スキャルピングに最適な通貨ペアや売買タイミングなどが分かる本です。

スキャルピングで稼ぐための基礎が詰まっているので、FX初心者の方が勉強するのに最適です。

練習問題もついているので、実践形式で知識を身につけたい人にも向いています。

最強のFX1分足スキャルピング

最強のFX1分足スキャルピングは、文字どおり「1分足」で相場の動きを予測する方法が書かれている書籍です。

エンベロープと“ネックライン”でエントリーポイントが明確にわかるように教えてくれるので、FXを始めたばかりの人にはぜひ読んでほしい書籍です。

著者は8年負けなしを誇る人気トレーダーで、そのようなトッププロの手法を学べる貴重な本といえます。

マーケットの魔術師

マーケットの魔術師は、ほんの数時間で数百万ドルを稼ぎ出す人の成功の裏に隠された秘密をまとめた書籍です。

成功だけでなく、失敗に関する体験談まで紹介されている点も見逃せません。
プロでもやってしまいそうになる失敗を事前に把握しておくことで、同じ失敗をせずに売買ができるようになります。

「誰でも適切な訓練を受けて努力を重ねれば、トレーダーとして成功できる」ということを教えてくれるので、うまくトレードできずに挫折している人にもおすすめです。

 FXのスキャルピングに関するQ&A

最後に、FXのスキャルピング取引に関して初心者の方が疑問に抱きやすい点をまとめました。

Q:スキャルピングをやっても勝てないんですが?

A:スキャルピングで勝てない理由は人それぞれなので「絶対にこうすれば勝てる」という必勝テクニックはありません。
以下のような取引をしてしまっていないか、過去のトレードをふりかえってみてください。

  • 根拠なしでエントリーしていないか
  • マイナー通貨で運用していないか
  • ボラティリティの小さな時間に取引していないか

どうしても勝てないようであれば一旦取引をお休みし、分析手法やメンタルについて学習してみるのも良いでしょう。

Q:スキャルピングは初心者でもできますか?

A:はい、スキャルピングは初心者の方でもチャレンジできます。
短時間で取引を繰り返す手法なのでまとまった時間は必要ですが、取引回数を重ねることで短期間のあいだに多くの経験を積むこともできます。
1回の損失額が小さく、すぐに利益が出せる可能性もあるので、「とりあえず利益を出してみたい」と考えている初心者の方もチャレンジできるでしょう。
ただし、闇雲にトレードしているだけでは成長できません。分析手法を学んで、1回1回根拠のある取引を心がけましょう。

FXでスキャルピングが禁止される理由は何?

FX業者がスキャルピングを禁止する主な理由は、業者側のリスク管理とコスト面にあります。

スキャルピングでは、ごく短時間で頻繁な取引が行われるため、カバー取引(業者がリスクヘッジのために行う取引)が間に合わないことがあります。また、短時間での大量取引により、業者のサーバーに負荷がかかり、他の顧客の取引に影響を与える可能性があります。

さらに、スキャルピングではスプレッド(売値と買値の差)を極限まで活用するため、業者の収益が著しく低下することがあります。

特に、LAP(レイテンシー裁定取引)と呼ばれる手法では、価格の遅延を利用して利益を得ようとするため、業者にとって大きなリスクとなります。このような理由から、多くのFX業者では取引規約でスキャルピングを制限しています。

スキャルピングで何pips取ればいい?

スキャルピングでの適切な利益目標は、取引通貨ペアやスプレッドによって異なりますが、一般的には1取引あたり2〜5pips程度が現実的な目標とされています。例えば、ドル円取引の場合、スプレッドが0.2〜0.3pips程度の業者を使用し、1〜2pipsの利益を狙うトレーダーが多くいます。

ただし、これらの数値は以下の要因を考慮して設定する必要があります:

  • スプレッドコスト(取引手数料)を上回る利益の確保
  • 取引回数と勝率のバランス
  • リスク管理(1回の損失を小さく抑える)
  • 取引時間帯の値動きの特徴

スキャルピングは高度な取引手法であり、十分な経験と知識、そして高性能な取引環境が必要です。また、少ないpips数を狙うため、レバレッジを高めに設定する傾向がありますが、これはリスクも同時に高めることになります。そのため、実践する前に十分なデモトレードでの検証と、リスク管理の確立が不可欠です。

スキャルピングで稼ぐための具体的な手法と実践方法

FX取引におけるスキャルピングは、数秒から数分の短時間で売買を繰り返し、小さな値動きから利益を積み重ねる手法です。

取引回数が多いため、1回あたりの利益は小さくても、1日の合計で大きな収益を目指すことができます。取引時間が短いという特徴から、値動きの激しい時間帯を狙って取引することで収益機会が増えます。成功のカギは、値動きの特徴を理解し、取引ルールを明確にすることにあります。

スキャルピングでは、チャート分析とともに、為替市場の値動きに影響を与えるニュースや経済指標の発表にも注意を払う必要があります。

取引開始時には、自己資金の1%以下でリスク管理を行い、慎重に取引を進めることをお勧めします。スキャルピングを始める前に、デモ取引で十分な練習を重ねることで、実践での成功率を高めることができます。

スキャルピングに最適な通貨ペアと時間帯

スキャルピングに適した通貨ペアは、米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルなどの主要通貨ペアです。

取引量が多く、値動きが安定している通貨ペアを選ぶことで、取引の精度が上がります。取引に最適な時間帯は、日本時間の午後4時から午前0時までの欧米市場が活発な時間です。

特に、ロンドン市場と米国市場が重なる午後9時から午前0時までは、取引量が増加し、大きな値動きが期待できます。

朝方の東京市場でも、経済指標の発表時には取引機会が生まれます。月曜日から金曜日までの平日に取引を行いますが、週明けと週末は値動きが不安定になりやすいため、注意が必要です。

利確と損切りの具体的な設定方法

スキャルピングで成功するには、利益確定(利確)と損切りの基準を明確に定めることが重要です。利確ラインは、通常3-5pipsに設定し、相場の値動きに応じて調整します。

損切りラインは、利確の1.5倍程度に設定することで、リスクリワード比を適切に保つことができます。トレンドの方向性に応じて、利確ラインを広げることも検討しますが、損切りラインは必ず守ります。

急激な相場変動に備えて、逆指値注文を活用し、自動的に損切りができるように設定しておくことをお勧めします。取引を重ねる中で、自分に合った利確と損切りの幅を見つけることが大切です。

エントリーポイントの見極め方とチャートの読み方

エントリーポイントを見極めるには、複数の時間軸でチャートを分析することが大切です。

5分足と1分足を組み合わせることで、トレンドの方向性と直近の値動きを把握できます。ローソク足の形状、移動平均線のクロス、RSIなどのテクニカル指標を総合的に判断し、取引タイミングを決定します。

上昇トレンドでは、押し目での買い、下降トレンドでは、戻り売りを狙います。重要な価格帯(サポートライン、レジスタンスライン)での反発や、ブレイクアウトも有効なエントリーポイントとなります。経済指標の発表前後は、相場が大きく動く可能性があるため、慎重な判断が必要です。